オタクの片づけ 同人誌・前編 残る物には理由がある
「同人誌は一期一会」だから、年単位で整理してもいいと思います。
その間、現ジャンルが変わるかもしれませんし、整理してから一回も手を付けなかったりすることもあるかもしれません。
よっぽどのことがなければ、長い目でみて、自分の考えや感情と向き合いながら片づけしましょう。
一周目の分類
1.もう読まない同人誌
2.残す同人誌
3.残すか迷った同人誌
同人誌は薄い(そうではない本もある)ので、その場で読んで整理するのか、全部整理してから迷った同人誌を読み返すのか、どちらでも問題ないです。
ただ、迷った同人誌を後々読み返すなら、必ず期間を設けましょう。期間が過ぎたら読んでなくても手放しましょう。
二周目の分類
二周目は、なぜその同人誌を残したのか、理由を突き詰めていきます。
残った同人誌を見たり眺めたり読んだりして、「今その本が本当に好きなのか」考えます。
「理由なんてない!好き!!」という本ばかりではなく、意外と「好きな作者さんの本だから」「昔ハマっていた時によく読んでいたから」なんて理由で残っていたりするものです。
読まないで表紙だけ見て「ハイ好きー」て思ったり「このコマの○○の表情がすごくイイの!」なんて理由で残ってる本もあると思います。
理由を突き詰めて、「良い感情になる」のであれば残しましょう。
「好き」を残す
例えば、「読んでて鬱になる…」という同人誌があるとします。鬱になるから手放すのでなくて、その後どういった感情になるのかが大事です。
パターン1
「読んでて鬱になる…後味が悪いけどそこが好き」
パターン2
「読んでて鬱になる…後味も悪いし引きずる…」
パターン1だったら堂々と残しましょう。「好き」なんですから。
パターン2だったら手放しましょう。手放すなんて、でもでもだってになっても「残してどうする?」と自分に問いかけたら、自ずと答えは出ると思います。
人から貰った本
「人から貰ったのを手放すのは申し訳ない…」といって、残していた同人誌は、くれた人に感謝して手放せばOKです。
こんまり先生の本に、「頂き物は貰った時点で『誠意』を受け取ったから今ときめかなければ手放す」というようなことが書かれていました。
私はこの考えがいいなと思ったので、採用しています。
人から貰ったものを手放すのに、罪悪感はいらないです。
自分で書いた本
同じです。
その本を見て「良い感情」になったら残す。「悪い感情」になったら手放す。以上。
私の場合ですが、「絵は粗いし話は寒いし、どうにかならなかったのか…」と思った本は、在庫も全部手放しました。「絵はひどいけど話はイケるじゃん」と自画自賛した本は残しました。
思いや考え方は変わる
物に対する思いや考え、感情は時間と共に変わっていきます。「昔狂ったように読み返したはずなのに、今はあまりときめかない…」なんてこともあります。
それはその時期の自分がその本を求めていて、今はその本のエネルギーを吸収し尽したからときめかなくなったと考えています。
こういう考えになったら変化もこわくなくなりました。ものは考えようです。
残った物も、手放す物にも、全部理由があります。
「どういった考えや思いをもって、同人誌を手元に残しているか」
十人いれば十人の考え方があるので、同人誌を通して、自分自身と向き合ってみて下さい。
まとめ
★「なぜその同人誌を残す」のか理由を突き詰める
★「良い感情」や「好き」なら残す
★物に対する思いや考え、浮かび上がる感情は変化する
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