「テニスの王子様」は、不朽の名作である
2018/09/24
※タイトルを変更しました。理由は後述。
ジャンプに掲載された「銀魂」の最終回に、許斐剛作詞作曲の名曲『テニプリっていいな』が流れ、「テニプリ」がトレンド入りして爆笑しました。
思い出しますね、テニスの王子様の最終回に当時未発表曲の『Dear Prince ~テニスの王子様達へ~』が流れ、読者を笑いと混乱に巻き込んだことを。
私は、歌詞を縦読みすると「ありがとテニプリ」と読めるとファンサイトのブログで知り、当時の状況と相まって「テニプリありがとう(泣)ずっと好き(号泣)」と感激しました。10年くらい前ですかね。
テニスの王子様を長年おもしろい作品だと言い続けていますが、未履修の方に勧めると、ネットで拡散される超人テニスのイメージが強すぎて、尻込みする人が多い。
この記事(跡部景吾のようなキャラクターは100年出てこない)を読まれた方が、最初の方は読んでいたけど、物理法則を無視した必殺技についていけなくなった、という呟きもたくさん見ました。
そこで、「テニスの王子様」の一体どこがおもしろいのか、超人テニスを含めそれ以外の魅力を、できる限り考察してお伝えできればと思います。
テニスの王子様と銀魂の最終回をリスペクトし、このページに歌詞を流したかったのですが、見辛いだけなので諦めました。
曲を流したいというパッションだけは伝わるように、許斐剛先生作詞作曲の中で一番好きなBGMと共にお送り致します。
♪ Love Festival
テニスの王子様とは?
週刊少年ジャンプにて、1999年から連載し、2008年に完結した、テニスを題材にしたスポーツ漫画。
アメリカ帰りの越前リョーマが、青学学園中等部のテニス部に入部し、先輩と切磋琢磨しながら夏の全国大会で優勝を目指す、というストーリー。
2009年から新テニスの王子様と名を変え、ジャンプSQにて絶賛連載中。
新テニスの王子様は、秋にU-17(アンダーセブンティーン)に中学生が選抜され、仲間や高校生と競い合う話。今現在(2018/9/16)は、世界大会まっさだ中です。
男士プロテニスプレイヤーとして、世界で活躍する錦織圭選手も愛読していました。
テニスの王子様の推しポイント
ストーリー展開が単純明快
いいですか、ストーリー展開です。
前述した通り、テニスの王子様のストーリー展開は、「試合して勝敗が出て、次の試合進む」の繰り返しです。
試合を見て、今なにしてんの?と試合内容に困惑することはあっても、大筋のストーリーを見失うことはまずありません。
それくらいわかりやすい、単純明快なストーリーです。
9割は試合をしている
テニスの王子様の9割は試合をしています。意外や意外、テニスをしてない方がめずらしい。
物理法則を無視した技が拡散されるから、勘違いする人がいるのもしょうがないですが、試合では普通にサーブを打って、普通にラリーやスマッシュをしています。
そもそも、超人技だけでずっとラリーなんてできる訳ありません。
世界は違えど、テニスの王子様のキャラだって、私たちと同じ人間ですよ!多分
ということで、テニス漫画か否かは個人の判断に任せますが、スポーツ漫画であると断言します。
「友情」「努力」「勝利」
テニスの王子様は、ジャンプの三本柱*1「友情・努力・勝利」が随所に散りばめられています。
友情
・1軍を目指すところから始まる、部内全員が仲間でライバル
・ダブルス相手と喧嘩して仲直りして育んだ信頼関係
・他校との対戦を通し、お互いを称えあうスポーツマンシップ
・幼馴染が別々の学校へ進み、大会で相まみえる
・幼馴染が同じ学校へ進み、全国制覇を掲げる
・先輩後輩の絆
・試合に出ない仲間からの応援
・監督との師弟愛
・受け継がれる「お前は青学の柱になれ」
etc...
概要だけ書くとイメージしにくいですが、テニスの王子様には、テニスを通して育まれる人間関係がきちんと描かれております。
このような人と人の関係に注目して読むと、より深く登場人物を知ることができ、より物語に没入できるでしょう。
努力
この漫画において、試合に勝つためには努力が必須です。
「このキャラがこんなに強いのは、才能だけでなく、これだけ強くなるために練習をしているんだろうな」ということが、主人公陣営だけでなく、ライバル校の選手においても知ることができます。
練習や修行し、新しい必殺技を習得することは、まさに少年漫画の醍醐味。
その練習や修行が、私たちの思うテニスの練習とは少々異なる場合もありますが。
「なぜテニスを選び、続けているのか」から始まり、勝つためにはどうすればいいのか、テニスと自分、ということをキャラは皆真剣に向き合っています。
テニスの王子様には、強くなった先に辿り着く、正解ともいうべき最強技が存在しています。もちろん主人公は習得しました。
しかし、キャラによっては、今までのテニス人生から、正解が分かっていてもそれに適応することは不可能。それでも諦めず、テニスと向き合い、己にとっての正解をつかみ取ろうとします。
もがき苦しみ葛藤し、自分で答えを見つける姿、きっと胸を打たれることでしょう。
勝利
個人の勝利、チームの勝利だけでなく、ライバル校の勝利もそう。新テニでは世界大会中なので、国の勝利の意味もあります。
試合に負けて、勝負に勝った試合もありました。
主人公チームである、青学以外のライバル校で唯一、丁寧に試合描写が描かれたテニス部の試合は、特別推しじゃなくてもグッときました。
特に主人公越前リョーマは、勝つことを体現している男であると言っても過言ではないでしょう。今現在、公式試合負けなしの男ですから。
ただ、リョーマくんもすごい才能がある上に、惜しみなく努力した結果であるので、一概に主人公補正ではないかな?と思います。
リョーマくんは主人公だから負けないのかもしれないけど、主人公という理由以外で、勝ち続ける強さが読者に伝わるので。
物理法則を無視した超人テニス
テニスの王子様は、普通のテニスをするよ!と硬派(?)なスポーツ漫画だよ!と主張してきましたが、やっぱり超人テニスのインパクトに勝るものはないんです。
前述した通り、連載当初から現在に至るまでずっと、普通のテニスをしている原作ですが、我々の世界で真似できる必殺技を使っていたのが21巻くらいまで、22巻以降は真似できない必殺技等が描写されるようになっています。参考までにどうぞ。
▼奇想天外な超人テニスの一例
・体中がが赤く染まり悪魔(デビル)化し、相手を血祭にする
・目が見えない状態で打ち合い、試合に勝つ
・波動球というフラッシュショットで、相手を観客席まで吹き飛ばす
・打ち合いで骨折する
・ボールが真っ二つに割れる
・真っ二つに割れたボールでラリーする
・スタンドのような死神が体を鎌で貫く
・跡部のサーブでライトや乾のメガネが割れる(これは衝撃波によってガラスが割れるという解説が一応なされた)
・相手の五感を奪う
・幻覚を見せる
・脳から筋肉への指令をより速く伝達することが可能になり、反射速度がめちゃくちゃ速くなる
ちょっともう、意味が分からない。
自分で打ってて頭が混乱する。
「ワシの波動球は百八式まであるぞ」という石田銀の代名詞ともいえる名言と共に、タカさんが観客席にホームランされたシーンは、あまりにも有名。
ちなみに、新テニスの王子様で「デュークホームラン」という技も登場しました。
あとネットで拡散されたシーンといえば、「テニスの王子様でネットが大炎上!!」というタイトルの某掲示板まとめ。
テニプリなんかあったの!?と思ったら、テニスコートのネットが炎上(物理)していたという…こんなん笑うでしょ…。
これだけインパクトの強い超人技が披露されているテニスの王子様ですが、現在作中最強選手のテニス、なんと物理で説明ができます。
データテニスの使い手である、乾先輩と柳先輩が相手の強さを、物理で説明し始めた時シュールさといったら。
こういうところも、テニスの王子様の魅力です。
そもそも漫画がおもしろくて読みやすい
今までの総括をして断言します。単純に漫画がめっちゃおもしろい。
人間はすべてが予想通りになることを、つまらないと感じます。展開が読めるストーリーほど、退屈でおもしろくないものはありません。
大どんでん返しが話題になるのは、未知なる展開による、ワクワクドキドキの刺激があったからではないでしょうか。
大筋のストーリーを元に、上記で上げた友情・努力・勝利の要素が掛け算となり、そこに未知で予想外な必殺技を使うキャラクターがテニスの試合をする。
テニスの王子様は、超人技のインパクトが強いから注目しがちですが、そもそも超人技を使ってない時からすごくおもしろいんです。
+αとして、超人技が加わることで、さらなる刺激となり、未知数メーターが振り切れ、読者のツッコミが強くなり、ある種の狂気となり、唯一無二の漫画となったのです。
単行本で読むと分かりやすいのですが、テニスの王子様もある日突然、観客席にホームランするような技が披露された訳ではありません。
これ真似できるの?できるんだ!という技から始まり、興奮して体中が真っ赤になるキャラが登場し、だんだん、少しずつ、じわじわ…じわじわと、読者を浸食してたんです。
そして読者に少しずつ抗体ができ、気づいたらツッコミどころ満載の必殺技だらけになっていた、と。
そしてこの抗体ができなかった人が、あまりのギャップについていけなくなったんだと思います。
こうした要素を視覚できちんと読み取れるところも、読みやすいと感じるポイントです。
人物と背景が明確で、セリフも長すぎない。さらに、時間軸の進みはゆっくりだけど、試合のテンポは遅くない。
すっきりとした線でまとめ上げているので、クリアに視覚から得ることができ、流れるように読み進められるのです。
許斐剛という原作者
ではこのテニスの王子様を描いてる許斐剛という人は、どういう人物なのか。
ここからは、さらに超個人的見解となります。ご了承ください。
「テニスの王子様」から見る許斐先生
漫画から感じる許斐先生を一言でいうと、ファンサービスはしてもファンに媚びない。
ファンに媚びるとは、ファンの期待に対し、作者が自分の描きたいことを捻じ曲げること。さらに、特定の層にウケようとするために、キャラの信念が崩れた言動や行動をすることだと考えています。後者はいわゆるキャラ崩壊ってやつです。
反対にファンサービスとは何か。ファンサは、作者が自分の描きたいところは描きつつ、ファンの喜ぶことを提供してくれることだと思います。
すごいファンサといって思い出すのは、都大会で敗戦した跡部様率いる氷帝学園が、開催地枠で全国大会に出場したことですかね。
都大会後の氷帝人気は凄まじかったようで、全国大会でまた試合が見れるのが本当に嬉しかったと雌猫*2が言ってました。
いやそれ人気とりじゃない?媚びでしょ?と思われる方もいるかもしれませんが、そもそも漫画自体がおもしろいので、ただただ盛り上がってきた~~~!!となります。
漫画がおもしろければいいんです。正義です。
まあ何をおもしろいと思うかは人それぞれなので、ここはこれ以上深入りしません。
許斐先生が描きたいもの描いてるってそんなこと分かるの?という疑問には、こう答えます。
あの物理法則を無視した技は、読者が求めた結果なのか?
あれを、特定の層に向けて描くか?と考えれば、許斐先生が読者を楽しませようとした結果なのだろう…としか思えないんですよね。
キャラ崩壊についてもそうです。
あくまで私は、ですが、テニプリでキャラ崩壊を感じたことはありません。マズイ汁を飲んで顔面崩壊したことは何度かあるけど。
読者の予想を裏切りたい
許斐先生という人は、読者の予想を良い意味で裏切りたいと考えてるはず。
この辺は前述した、未知の展開や予測を飛び越えてくることに繋がっています。
友人はテニスの王子様を、あんなに作者と対話しているように感じる漫画はない。と言いました。
確かに漫画を読んでると、こちらの反応を把握して、それを受けてまた描いてるな、と感じます。
なんていうか、漫画の上でコール&レスポンスをしているイメージ。
先生「読者のみんな~楽しんでるぅ~!?」
ワイ「イェーーーーイ!!(ペンライトを突き上げる)」
先生「ありがとう!次の曲は、越前リョーマに贈ります」
ワイ「フゥ~~~!!!(ペンライトを振る)」
先生「聴いてください。『恋のライバルは白馬に乗った王子様』」
ワイ「!!??」
みたいな。
先生は根っからのアーティストですよ。
だから歌も歌うしライブもする。許斐先生の表現の手段が、たまたま漫画だっただけ。
許斐先生ド天然を発揮
許斐先生は、読者の反応を読み取る力に長けてると感じます。
ただ、これをやったらもっと面白いだろう!というひらめきが、読者の期待の斜め上に表現される点に関しては、ド天然と言わざるを得ません。
その最たるものが、跡部坊主事件です。
凄まじい人気だった跡部景吾。
前述しました、都大会で敗戦した氷帝学園が開催地枠で全国大会に出場し、青学と戦った結果負けて坊主になった件です。
思い浮かべてください。貴方が好きな漫画で、一番人気なキャラが、負けて坊主になるんですよ。
この事件は、許斐先生が「こうなったらおもしろいぞ!」というエンタメ精神が、遥か斜め上に発揮されたことの証明だと思います。
先にも書いた通り、全部が全部天然じゃなくて、少しずつ読者をテニプリの狂気に抗体をつけさせていたところなんか、計算して構成していそうな気はします。
あくまでド天然なのは、奇想天外なひらめきをそのまま表現する点です。
さすがにこのような反響になるものは、二度と描かないと思いますが、最近のテニスの王子様を読んでも、こんなことを考えついて、これいいじゃん!と思って描くのか…すごいな…と感じることは多々あります。
もうここまで来ると、それを期待してる自分もいる。
漫画家以外のこと
許斐先生ご本人の、漫画以外の実績を記載します。
・対象商品を購入すると、許斐先生のブロマイド特典がついた
・作詞ができる
・作曲もできる
・さらに自らが歌ってリリース
・キャラとデュエットしてる(キャラとのデュエットは三次元初)
・ワンマンライブも行う
・読者の人生相談にのった書籍が発売される
何者?
漫…画家…?と思われる人も多いでしょう。ファンだって思った。
許斐先生自身は、「ハッピーメディアクリエーター時々漫画家」と自称してます。
ハッピーメディアクリエーターってなんやねん、と思われるかもしれませんが、そのまんま、ハッピーなメディアをクリエイトしています。
特典で許斐先生のブロマイドがついた時(2011年)、さすがに許斐先生は一体どこへ向かうの…?と思いましたよ。
でもこれは、ナルシストとか目立ちたいとか、そんな自己顕示欲ではなく、ファンにテニプリというコンテンツ、テニプリの世界をもっと楽しんでほしいという、純粋な気持ちから始まってることです。
もちろん、表舞台に立つことが好きな方だと思います。
ただ、許斐先生が生み出すテニスの王子様という漫画、テニプリという世界観を、許斐先生を通して見させてもらってるだけなんですよ。
そもそも作品は、漫画を通して許斐先生の感性に触れてるし、キャラソンの作詞作曲が先生であれば同じことが言えます。
許斐先生が表舞台に立つことで、ダイレクトに許斐先生の生み出すテニプリの世界を感じることができるといっても過言ではありません。
この前、許斐先生のライブがありました。
私は一身上の都合で行けませんでしたが、友人の感想や当日のレポで確信しました。
これは、許斐先生の歌を聴きにいくんじゃなくて、新しいテニプリの世界をみせてくれる場なんだ、と。
ライブでは、キャラクターがVRで登場して先生と対話したり、キャラがファンを指名し、質問に返答してくれたらしい。これは裏で声優さんが声を充てて、まさに「キャラが同じ世界に生きている」状態。
さらに、声優さんやテニミュで活躍した俳優さんがゲスト登場し、VRのキャラとデュエットするといった、テニプリというコンテンツが大好きな人には堪らない演出だったようです。
テニプリは許斐先生が核です。他のメディア展開でも、許斐先生が核となり、手綱をがっしり握っています。
そしてたくさんの人を巻き込み、奇想天外なハッピーと笑いをファンに魅せてくれます。
ソロコンのために、連載を抱えながら4曲も新しい曲を作ってくるのも、自分が出演するMVを作ってくるのも、ソロコンの脚本・シナリオ・演出すべてを手掛けるのも、グッズに200以上もの描き下ろしをしてくれるのも、全部ファンに楽しんでもらいたいがため。
ここでは便宜上、許斐先生が描くとか生み出すと書きましたが、許斐先生作詞作曲の『フェスティバルは突然に』の始まりは、
あのね キミと出会ったのはね
この曲が、先生と越前リョーマのデュエットであることを踏まえると、許斐先生にとってキャラクターとは、「出会う人/もの」なんです。
だから許斐先生は、テニプリの乙女ゲーム*3の制作に許可を出してくれるんだ…『悲しいね…キミが近すぎて』という、キャラが私を想ってくれる曲まで作って寄り添ってくれるんです。
それがハッピーメディアクリエーター時々漫画家、許斐剛という人です。
テニプリっていいな
許斐先生は大まじめに読者に驚きと笑いとハッピーを提供してくるので、私も真剣にテニプリ、許斐先生について考えました。
10年以上も同じ作品を好きでいられること、今も新しい展開があること、ひとえに許斐先生が現役で描き続けてくださるおかげです。
テニプリは、漫画を始めアニメやミュージカル、最近は音ゲーのスマホアプリがリリースなされ、エンタメ性に富んだコンテンツです。
▼漫画
2018/09/24まで、Kindle版は無料!5巻までですが、未履修の方はぜひ。
新テニではかつてのライバル達が仲間となり、高校生と共に世界で戦ってます。
▼アニメ
都大会の名勝負、手塚vs跡部戦が再びアニメ化しました。
「テニスの王子様 BEST GAMES!! 手塚 vs 跡部」Blu-ray & DVD PV
10/26に映像が発売されるから要チェックや!
▼ミュージカル
もう一度、青春を味わうことができる舞台。楽しいよ!
▼スマホアプリ
キャラソンだけで800曲以上もリリースされてる、待望のリズムゲーム。
原作・アニメ・テニミュの三本柱に続き、このゲームを本気で新たな柱にしようとする気概を感じて最高だよ!
→新テニスの王子様 RisingBeat(ライジングビート)
▼許斐先生のTwitter
これを忘れちゃいけねーなぁいけねーよ。ってことで許斐先生のTwitterだよ!
でも…
— 許斐剛 (@konomi_takeshi) September 15, 2018
まだまだだね♪ pic.twitter.com/1KJaKfjxtt
銀魂が最終回(?)を迎え、空知先生に宛てたツイート。
イラストもちょくちょくupされるので、ぜひフォローしてください!
→許斐剛(@konomi_takeshi)さん | Twitter
ぜひ気になるものから触れてみて頂ければ、一ファンとして嬉しく思います。
テニプリのさらなる発展を祈り、この言葉で締めさせて頂きます。
Dear prince. テニプリっていいな。
追記
タイトルのカギカッコを、【考察】から【分析】に変え、タイトルを「【分析】漫画「テニスの王子様」のおもしろさとは何なのか」から、「「テニスの王子様」は、不朽の名作である」に変更しました。
なぜかというと、私が思うテニスの王子様のおもしろさは、人と人の繋がりや己とテニスの向き合い方のような、永遠に価値があるだろうところに強く魅力を感じたから。
つい先日、「テニスの王子様ミュージカル3rd 全国大会 青学vs氷帝」を観劇しました。
キャラのテニスへ懸ける想いを真っすぐ伝わる演出、そして演者の皆様の熱演により、この記事を書くために、自分で再確認したテニプリの良さを今まで以上に感じてしまい、観劇中、何度も目頭が熱くなりました。
昨年、都大会決勝の青学vs立海を見た時、あまりに没入してしまい、「リョーマvs真田ってこんなにいい試合だったっけ?」と放心状態になっていたのですが、今回観劇して「テニスの王子様のおもしろさは、ずっと変わらないだろう」と確信しました。
それは、永遠に変わらないであろう、スポーツ漫画が持つ、人と人の関係、己とスポーツとの真摯な取り組み、そして勝敗がついた時のあの一瞬。
ここでは友情・努力・勝利でまとめたところが、より率直に、よりストレートにズガンと届きました。
前述したとおり、テニスの王子様はそこがしっかり描かれているので、スポーツ漫画の美学が変わらない限り、テニスの王子様を未来永劫おもしろいと感じることでしょう。
これからテニプリに新たに触れる方、再び触れてみようと思った方は、どんな楽しみ方でもいいから、ぜひテニプリのおもしろさを感じてほしい。
と思うと同時に、テニプリの色褪せない、普遍的なスポーツ作品の良さを実感してくれる人が一人でも増えればいいな、と思うばかりです。
テニスの王子様はとってもおもしろくて、スポーツ漫画の良さが詰まった名作だよ。
■参考
【テニプリ許斐先生ライブ】新曲4曲作り、レコーディングしてPV撮影、シナリオ演出も手掛け、ダンスも完璧に練習… 漫画家なのに! - Togetter