V6ファンがアイドルマスターSideMにすっ転んだ
それはある日、TwitterのTLに流れてきた画像がきっかけだった。
「この髭のアイドル、スゲー好みの髭だ」
突然だが、私はジャニーズ事務所所属アイドルV6を応援している。
興味の対象が移りやすい私がV6を好きになってもう5年目となる。
なぜこんなにもV6を長く好きでいられるかというと、歌踊りやバラエティーはもちろん、映画・ストレート舞台・ミュージカルなどの演技仕事、司会・グルメ・手話・ラジオ・料理etc...と、たくさんのジャンルに関わるアイドル業の中でも、あらゆるジャンルの広さで活躍する職人気質な人間のグループであることが大きい。
ハマりたての私が心配していた年齢による作品の質が低下しないどころか、毎回期待以上のクオリティのパフォーマンスを魅せてくれて、自分を新しい世界へ連れて行ってくれる、そんな確信があるグループだ。
V6はみんな好きだ。
中でも自担と呼んでいる、私のファン活動の中心の核となってる人がいる。その名も坂本昌行。
彼は最年長でリーダーであるが、実生活では末っ子三男というポジションのギャップに始まり、歌もダンスもめちゃくちゃ上手く、足が長くてスタイルがべらぼうに良く、もともと老け顔だったからか年を重ねるごとに増々渋くかっこよくなっている。
それに加えて、虫が嫌いで高所恐怖症、V6内ではいじられてたり、ラジオで聞く喋りはちょっと舌っ足らずで可愛く、漫画から出てきた人かと思うくらいの属性を持っている。
さらに板の上に立つと圧倒されるくらいかっこいいのに、自身の料理コーナーで食材を探しに散策している時なんかは、ゆるっとしてて可愛い。その超極端な魅力が際立っていたり、絶妙なバランスとなって表に出る姿に魅了されっぱなしだ。
坂本くんはここ一年ほど、自身の髭に需要があることに気付いたのか、ちょこちょこ髭をたくわえた姿で表に出てきて嬉しい限りだ。
余談だが、坂本くんは憑依型のため、その時のミュージカルの役によって雰囲気がまったく違う。プレイボーイの役の時の色気は、もはやフェロモンというくらいセクシーでぶっ倒れそうになるかと思ったが、女子院生の役の時はあまりの可愛さに頭が沸騰しそうになった。
これは坂本昌行の大人の魅力が堪能できるMV。
こっちは可愛い。
前置きが長くなったが、アイドル=フレッシュで若いと思っている人もまだ多いが、年齢が高いアイドルにも間違いなく需要がある。
ただ年齢が高いだけではなく、髭を生やし渋くてダンディーなアイドルという人が好きな層は、昨今の30代俳優のブレイクを見て潜在的に多いはずだ。
突然の出会い
そんな折、たまたまTwitterで流れてきた二次元アイドルに興味が惹かれた。
画像を調べたところ、そのアイドルの名前は 山下次郎 という。
アイドルマスターSideMのキャラクターらしい。
うわ…かっこいい…
ふわっとした髪型、甘ったるくも鋭くも見える目付き、白衣、そして髭。
いい枯れ具合の哀愁…いやでもちょっと細すぎるかな?もう少しガッチリな方が好み…
いやそんな細すぎることないか?めっちゃかっこいいな…
なになに趣味が競馬と猫カフェめぐり…で特技がラジオ体操……な、なんなん…趣味と特技だけでときめきの乱高下ヤバイんだけど…
アイドルマスターとは
アイドルマスターと言えば、女性アイドルをプロデュースできるゲームとしてスタートし、いくつものシリーズ展開をしている、アイドルを取り扱った二次元コンテンツでは超老舗の一大ジャンルである。
中居正広がアイドルマスターシンデレラガールズのCMをしたことは記憶に新しいのではないか。
私のアイマス知識としては、高垣楓さんという超絶美女がいることは知っていた。
まだガラケーの時、「〇位 高垣楓」という広告を見て、うわッすごい美女だ!と思って調べ、しばらく楓さんの画像を待ち受け画面にしていたくらい好きである。
アイドルマスターSideMとは、アイマスの男性版である
SideMで知ってるキャラクターはそんなに多くない。
・Jupiterの3人
名前はあやふやだったが、さすがに顔は知ってた。
・英雄さん
英雄(えいゆう)と書いて英雄(ひでお)と読むギザ歯の警察官と記憶してた。過去いたるところで目撃してたから、人気のキャラなのかな?と思った。
・玄武くん
坂本くんのソロ曲『Shelter』の作曲をした渡辺和紀さんが、玄武くんという人が所属しているグループの曲を書くことで、TwitterのTLに流れてきた覚えがある。
↓これ
THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-09 神速一魂 試聴動画 - YouTube
(1:21~)
ジャニSideM兼オタ曰く、玄武くんはボーカルとダンスを兼ね備えてた人らしく即日検索した。
出てきたのが片目を眼帯で隠したカードだったので、伊達政宗系のアイドルかぁと思ったが違った。眼帯は衣装だった。
ちなみに『Shelter』の歴史と考察をした記事を昔書いたので、お暇な方はどうぞ。
(関連:坂本昌行 伝説のソロ曲『Shelter』)
・オレンジ髪のバターセトリの人
唐突にTL流れてきたバターセトリ。発端となった、バターを作ってるカードの人。
(全容:P「自担がイベでバター作ったんだから私も作るしかない」→何故かジャニオタに広まりバターセトリを組むのが流行る - Togetter)
SideMのライブ鑑賞
山下次郎を調べた日は、カードの色気に当てられてかなり悶々としていたが、寝て起きたら調べたことをすっかり忘れてた。
今から3ヶ月ほど前のある日、たまたまSideMのライブ映像を観る機会に恵まれた。
そのコンテンツの名は『THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE~ORIGIN@L STARS~』 通称セカライ。
時間が限られていたため、2ndに出演していなかったJupiterを除く全ユニット(場合によっては1番のみ)の怒涛の鑑賞会だった。
衝撃だった。
所謂「声優さんのライブ」を想像していたから、めちゃくちゃ踊っていることに驚いた。
そしてとにかく熱量がすごい。映像越しにこんなに熱を感じているのだから、現場はもっとすごかったんだろう。
そして何より、SideMのライブを見た時、アイドルという<存在>を感じた。
私は大前提として、キャラクターと声優は別人だと思ってるし、そういうジャンルで育ってきた。よって声優が歌って踊るライブでも、キャラクターとは別物と認識している。
SideMのライブのステージに立っているのは、キャラクターではなく声優である。しかし間違いなく「アイドルだ」と思った。
声優さんがアイドルだといってるのではないが、役のアイドルを背負っているというか、見えるんですよ、キャラクターが。
表現するとしたら「声の人が表現する、いちアイドルキャラクター」というのが一番近い。
キャラクターをほぼほぼ知らない中、こんなに魅了されたのは、歌がうまいとか踊りが激しいとかそういう話ではなく、<アイドルという存在>をパフォーマンスから感じたからだ。
キャラクター・作品を知らなくても、声優のライブと呼ぶに相応しくなく、だからといってキャラクターのライブともいえず、まさに「アイドルマスターSideMのライブ」だった。
ちなみにこのライブで、めっちゃいい声!と注目した人が、件の山下次郎の声の人(中島ヨシキ)だった。
どのユニットもキャッチーな曲調でノリやすく、良い意味で感情を乱され記憶に残っている。
その中でも衝撃が大きかった曲を紹介する。私が強く殴られた3曲である。
▶『Study Equal Magic!』/S.E.M
THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-06 S.E.M 試聴動画 - YouTube
(1:48~)
元高校教師S.E.Mの両A面デビュー曲。前述した山下次郎もこのユニットに所属している。
これはぜひライブ映像を観てほしい。ダンスがキャッチーで一緒に踊りたくなるし踊る。清々しいまでに歌詞に沿った振りは一見ダサイと感じるが、大人が真剣にやり通す姿は、ダサイを越えてかっこいい。
曲を知った後にこのジャケットを見て思った。ああ~~~君たちか~~~見たことある~~~~と。
スタイリッシュな宇宙服を着た真面目そうな男性、金髪のイケメン、おじさん。
アイドルの外見とミスマッチな衣装が見事な不協和音を起こし、脳にこびりつき一生忘れないビジュアル。好き。
この衣装の山下次郎と、白衣の人とは別人だと思ってた。山下次郎、ONとOFFで変わる人だからね、しょうがないよね。
▶『MOON NIGHTのせいにして』/DRAMATIC STARS
THE IDOLM@STER SideM 2nd ANNIVERSARY DISC 01 DRAMATIC STARS & High✕Joker 試聴動画 - YouTube
(1:55~)
元弁護士・元外科医・元パイロットによる、成人男性アイドルの明るくセクシーな魅力が詰まった曲。
ブイオタに分かりやすく説明すると、『Supernova』のような大人の魅力溢れるセクシー且つ『SP』ばりに前奏で叫んでしまうような、テンションぶち上げてくる楽曲でありながら、コールも入れられて踊り明かすくらい盛り上がれる、とんでもない曲である。
ライブがとにかくやばかった。これを歌うDRAMATIC STARSは成人男性だから、「おいで」にも安心して身を委ねられる。
全員違う色気を出してくるパフォーマンスはもはや凶器。全人類ドラスタに奪われる。
▶『Cafe Parade!』/Cafe Parade
THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-10 Cafe Parade 試聴動画 - YouTube
(0:00~)
私がアイドルに求めている多様性を一番感じた曲。
ライブで多様性を感じてからキャラクターのビジュアル見たら、やっぱり一番個性が尖ったユニットだった。
見た目がバラバラ、年齢に差がある、声に特徴があるのにある高さになると誰が誰だか分からない調和がある声質、ハッピーな多幸感。全部が大好き。
これを見てもらえばわかるように、どのユニットもそれぞれに個性があって素晴らしい。
(カフェパレード 3:50~)
(ムンナイ 7:26~)
S.E.Mの『Study Equal Magic!』がなかったから、1stライブのダイジェスト引っ張ってきた。
THE IDOLM@STER SideM 1st STAGE 〜ST@RTING!〜 LIVE Blu-ray ダイジェスト映像 - YouTube
(1:46~)
余談
ライブからすっころんで声優を調べたら、笠間淳さんがいて驚いた。
笠間淳ってあの「プロファイラー」のナレーションの人!?岡田准一MCの歴史番組の!?
どうやら2015年から担当されているようで…私が見始めた時じゃん…お世話になっております。
笠間さんがナレーションをやってる「ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~」はNHK BSプレミアムにて、秋冬クール毎週午後9時より絶賛放送中!
すごいぞ山下次郎
そんな感じですっかりSideMにハマってしまい、キャラクターの掘り下げがしたくなった。
スマホでできるゲームは2つあり、音ゲーの方はさすがにiPhone5でできなかったので、本筋であるブラウザゲー「THE iDOL M@STER SideM(通称モバエム)」を始めた。
いわゆるポチポチするだけのキャラゲーで、ダウンロードした初日にゴールが見えず、1ヶ月ほど放置してしまった。
その間、アニメ全13話を鑑賞した。
ユニットは半分ほどしか出ていなかったが、アニメの出来が素晴らしく、久しぶりに何回も繰り返して観てしまうアニメである。
特にJupiterの現プロダクションまでの軌跡は、これまでを知らない人間にも刺さった。その後調べてから見て泣いた。ライブシーンは何度見ても鳥肌が立つし胸を打たれる。
無料で観れるから、アイドル好きな人こそぜひ見て欲しい。
アニメを見る前、既に山下次郎をカッコイイ可愛いと認識していたが、声がつくとmore cuteで、喋る度に ウッ ア゛ッ 好き……とときめきを抑えられなかった。
若く(30)てあの枯れ加減なんなの…けだるげなのカワイイね……癒されちゃうじゃん………。
と思いきやステージに上がる時は、前髪分けておめめとおでこを出し、隈を消して健康的になり、長い髪をハーフアップにして、堂々と声を張り伝えたいことを発し、パフォーマンスとなると歌はうまいわ声は甘いわウィンクもできる余裕…初ステージでファンサできるなんて、パフォーマンをする上での確かな練習と努力が感じられて、S.E.Mいいなぁ素敵だなぁ山下次郎好きだ………と強く実感した。
アニメが素晴らしかったから、キャラクターをもっと掘り下げたくなって、再びモバエムを始めた。
結果として、山下次郎のことがもっと好きになった。
アイドル活動を通して、山下次郎が自分を卑下することがなくなっていくのが本当に嬉しい。さらに元々持っていた、誰のことも否定することなく、押し付けがましくない優しさをいろんな場面で感じられた。
だからこそ、もっと次郎ちゃんを好きになったのだ。
この衣装良すぎでは??和+スーツのセンスが素晴らしい
ね~~~この次郎ちゃん315にかっこいいヤバイ
演技仕事もやってる。
デキル上司
悪役をノリノリで演じてる次郎ちゃん。他にもいろんな役を演じてるよ!
なにその驚いた顔…がわ゛い゛い゛…
テーマパークでのウエディング撮影イベはすごかったね。再生したらまさかのフルボイスで一旦スマホを床に置いた。
ハァ………ッッ 好きだ…………………
現状山下次郎推しではあるが、正直みんな尊くて315プロ箱推し、事務所担ともいえなくない。好きなキャラクター・ユニットは、どの媒体からでも増す一方だ。
SideMの特に素晴らしい点は、下は9歳、上は32歳までのアイドルをプロデュースできるところだ。
私のような年を重ねた人生経験豊富な人に魅力を感じる人も、若さという刹那的な煌めきを求める人にも、とにかくオススメだ。
いわゆる可愛い系といわれる男の子も、小学生や十代から成人済みまで網羅しているのだ。個人的には30代アイドルが5人もいることに両手を挙げて喜んだ。
あなたの<好き>の琴線に触れる人が絶対一人はいるはずだ…と言うのは大袈裟だが、二次元男性アイドル近コンテンツの中で人類向けと評されるほど、上にも下にも横にも幅が広い。
またプレイヤーの役職となるプロデューサーの性別を明確にしておらず、アイドルからの信頼もあくまで友愛の延長であることも、人類向けといってもいいだろう。
人と人の信頼関係…それがSideMの魅力である。
本筋のゲームである「THE iDOL M@STER SideM」は好評配信中!
いわゆるポチポチゲーであるが、ブラウザだから待機時間ほぼゼロ。隙間時間できる快適さがあまりに良い…。
こちらは簡単な音ゲーが搭載されている方。
ライブ・音楽・アニメ・ゲーム、どれでも気軽に楽しめるものばかりである。
ぜひSideMの世界観に触れてハッピーになる人が増えれば嬉しい。
宣伝
こちらもハッピーになれるジャンル、驚異の三次元アラフォーアイドルV6の50枚目のシングルが、2019年1月16日発売!
真っ直ぐな歌詞が強い!
アニメ「ONE PIECE」主題歌『Super Powers』
若い詞を大人が歌うことに味わいがある!
清水翔太作詞作曲のラブソング『Right Now』
そして初回B盤に収録されているバラエティーも、いつもの如く爆笑間違いなし。
早期特典に、V6のアクリルスタンドが付いてくるという充実っぷり。
【早期購入特典あり】Super Powers / Right Now(初回盤A+B+通常盤)【V6アクリルスタンド付(1個)】
- アーティスト: V6
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2019/01/16
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
SideMもV6もますますの繁栄を願って。