ドフラミンゴとロシナンテ・ヴェルゴの関係を考える
こんにちは、ドフラミンゴくんのサングラスの色はオレンジ推しのチユコです。
金髪とピンクのファーコートとのバランスがいい気がする。紫も好き。
今まではドフラミンゴはこういう定義で世界を見ているのでは?とかこういう考えなのでは?と、ドフラミンゴくんを中心として考察しました。
今回は人間模様からドフラミンゴくんを深堀りします。
※今回はいつもに増して予測を多く含んだ個人的感想です。
※ホールケーキアイランド編までのネタバレを含みます。
ドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン)
ドフラミンゴの実弟。大人になり再会してからドンキホーテファミリーのハートの席を与えられ、コラソンと呼ばれています。ローからはコラさん。
正直ロシナンテは作中で語ってることが少なすぎる上に、ローとセンゴク視点でしか出てきてないので、兄ドフラミンゴとの関係はかなり予測が入ります。
ロシナンテはドフラミンゴが父を撃ち、マリージョアに行く前後でおそらく兄の元を去り、後の海軍元帥のセンゴクに保護され海兵として生きていきました。ドフラミンゴがどう捉えていたかは不明。
その14年後に再び兄の元に現れ、ドフラミンゴの暴走(本人談)を止めるために、海兵のスパイとしてファミリーの一員となってました。
ロシナンテは兄を悪魔、破戒(not 破壊)の申し子、「心優しい父と母からなぜあんなバケモノが生まれたかわからない」と言ってます。
ドフラミンゴと共に凄惨な過去を経験しましたが、兄とは対照的な道を歩むことになりました。
それはなぜか考えます。
兄との違い
まずは下界に降りた時の兄との違いについて。
マリージョアから離れたのがドフラミンゴ8歳、ロシナンテ6歳で、やはり年齢による幼少期の記憶の違いは大きいと考えてます。
さらに性格や兄弟の弟の立ち位置も重要です。
住処を追われ一家で逃げる時に母の手を引いていたドフラミンゴと、父の背中に乗っていたロシナンテでは分別の付き方にかなり差があるように思います。
誤字でなければロシナンテはドフラミンゴを「破戒の申し子」と言ったところに注目します。
破戒
戒律を破ること。受戒した者が、守るべき戒法にそむく行ないをすること。⇔持戒。
つまりロシナンテは兄を聖職者が戒律を破る者として非難しています。
道理なく海賊として生きていたドフラミンゴに対する非難であれば、「破壊の申し子」でも意味は伝わるじゃないですか。
わざわざ宗教要素を含んだ言葉にした意味。天竜人を仮に神とすれば、ロシナンテのドフラミンゴへの思いは「父を56したこと」の糾弾だったのではないでしょうか。普通に読んでても読み取れるのですが、あえて裏付けしてみました。
だからロシナンテはやさしい父を56した兄が怖くて逃げたのだと考えてます。
大人になって民衆に迫害されたことより、父の首で聖地に帰ろうとする兄の方が恐ろしかった。
心の防衛反応
ただ、ドフラミンゴを生まれながらのバケモノと定義することで、自分の心を守っていたのは絶対あると思います。
兄が聖地に帰ろうとしたのが自己本位なのではなく、弟の自分のためでもあったなら、自分が逃げた(想像)ことで兄が心の痛みを抱えていたとしたら罪悪感湧きません?
兄が生まれながらのバケモノとすれば、自分が罪悪感に押しつぶされることもありません。
だって3~4年スパイ活動なんて相当胆力がないとできませんよ。
ここでドフラミンゴがバケモノ(ロシナンテの尺度による)でなければ「自分がやってきたことはなんなんのか」となってしまうし。
ロシナンテが兄と似てる目をしたローの恩人になり得たのは、あの世界であの状態のローであったこと、なによりロシナンテは大人でローは子供であったことが大きいと考えてます。
ドフラミンゴが悪の道を爆走してても、「兄に勝てる」と認識してたら事はもっとスムーズに運んでたと思います。
<敵わない>と思ってたからこそ、長年スパイ活動をすることになったし、兄を出し抜く形でローにオペオペの実を食べさせた。
電話でオペオペの実の情報を知らされて、普通に「オペオペの実は医療知識が必要だからローに食べさせるのがベスト」と伝えればローを危険な目に合わすことなく手に入れられたよな~って思ったもの。
ドフラミンゴはローに食べさせる気はなかったし、不老手術の件があったからそう簡単な話じゃないのかもしれませんが。
ロシナンテだってドジだけど若くして中佐であるので優秀な海兵だったのではないでしょうか。
ただ兄に対して恐れと同時に少なからずコンプレックスもあったかもしれない、という感想です。
ドフィ呼び
ロシナンテって兄を愛称である「ドフィ」と呼んでるんですよ。
ローの前でドフラミンゴを悪魔だバケモノだと言いつつ、ファミリーの前では話すことぉを拒んだロシナンテが。
だってロシナンテは子供の時は「兄上」呼びなんですよ。
ドフラミンゴをドフィと呼んでたのは、父ホーミング(母もか?)です。裏でその呼び名をしていたところに、弟としての甘えを感じます。
ファミリーでドフラミンゴをドフィ呼びするのは最高幹部達です。
最高幹部達がドフラミンゴをドフィと呼んで、ドフラミンゴがそう呼ぶことを許しててロシナンテは何を思ったのでしょうか。
父を56しておいて他人と家族ごっこ?ハァ?という感情が、もしかしたらあったのかもしれない。
兄を悪魔だバケモノだと言いながらも、兄をとめようとしたこと、対話を拒みながら愛称で呼んでたこと、弟としての甘えと自負心があったと考えました。
逆にドフラミンゴは弟に愛情はあったと読み取れるのに、最後までコードネームのコラソン呼びなのが対照的です。
疑わずに幹部の座を与えたからファミリーからの反発があったと仮定すると、建前として特別扱いではないと示すために、ずっとコードネームで呼んでるとしたら辛いよ。私が。
ロシナンテが撃てなかったワケ
ロシナンテがドフラミンゴに銃を向けたのにも関わらず、結果として撃たなかった理由を考えます。
ロシナンテがやさしかった説、戦った後だから銃弾が既に無くなった説、そもそも空の銃だった説、力尽きてた説、ローにこれ以上嘘をつきたくなかった説、バケモノと呼び憎んだ兄を56すことで、自分が肉親を56したバケモノになるのを恐れた説、どの説も好きです。
正直これだって理由じゃなく、いろんな思いが混じり合って撃てなかったと思ってます。でも撃たなかったではなく、撃てなかった派です。
私は前述した通り、ロシナンテはドフラミンゴが父を56した結果がバケモノ呼びの大きな理由だと考えてるので、肉親に銃声を向けても撃てなかったんじゃないかな~って思ってます。もちろんローに自由でいてほしい気持ちも本心だと思うけど。
ロシナンテは他の海賊団のことはめちゃくちゃ撃ってるし、海兵なのに医者は殴るし病院は燃やしててても、肉親だけは撃てないことにロマンを求めてます。
ドフラミンゴは身内をめちゃくちゃ大事にしても、裏切ったらボスとして撃つ選択ができることの対比。なおドフラミンゴの心は傷付く。
ロシナンテからドフラミンゴへの感情が悪魔やバケモノと言いつつ「ドフィ」呼びは謎でしたが、ドフラミンゴに対して確かな家族の情と弟としてのプライドとコンプレックスが入り混じっていたのだと思ってます。
家族の血を切り離せなかったのはロシナンテも同じだったんじゃないかな。
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ヴェルゴ
ファミリーのハートの席に座る最高幹部(過去編では幹部)のことはコラソンと呼ばれています。その席に最初に座っていたのがヴェルゴです。
ヴェルゴは初代コラソンであり、ドフラミンゴと一番古い付き合いの相棒です。
ファミリーに弟ロシナンテが現れてからは、海軍に入隊し中将まで出世、G-5の基地長を務めました。
最高幹部の中でもコラソンは特別かな?と思わされます。
二代目コラソンがロシナンテで、将来の右腕にしようとしてたローが離反してなければ三代目コラソンにするつもりでした。断言はできませんが、ドフラミンゴにとって最も信頼における(信頼したい)人物なのかな?と思わされるには十分です。めちゃくちゃシンプルに好きな人なのかもしれんが。
そんな席に最初に座っていたのがヴェルゴです。
海軍のスパイ活動と裏工作をするために潜り込ませたのがヴェルゴなので、ドフラミンゴが一番信用してたんじゃないでしょうか。
参謀はトレーボルだけど実質No.2だと思ってます。
ヴェルゴは幼き時ドフラミンゴと知り合い、愛称のドフィと呼ぶことを許された後に、「ウチのボス」とトレーボルを紹介しました。
おそらくドフラミンゴが組織としても人としても一番信用していたのがヴェルゴで、またドフラミンゴの心に一番寄り添ってたのはヴェルゴだと思います。ファミリーの実質No.2だと思ってる。
一命をとりとめたドフラミンゴと知り合い、愛称のドフィとまで呼ぶことを許し、「ウチのボス」とトレーボルを紹介したのがヴェルゴです。
というか何がどうやってドフラミンゴと仲良くなったの?
民衆からの憎悪をぶつけられたドフラミンゴがドフィと呼ばせるに至った経緯は何なの?後生だから教えてほしい…。
初代コラソン
ロシナンテが裏切ったことを知ったヴェルゴ、凄まじかったね。
14年ぶりにロシナンテが現れて幹部達はどう思ったんだろう。
ドフラミンゴのすべてを肯定するから、ドフラミンゴが弟を迎え入れると決めたことに異議は唱えなくても好意的ではなかったと思うんですよ。
14年ぶりって、ドフラミンゴが弟と過ごした年月以上です。幹部達と苦楽を共にしファミリーを一からつくって生きて来たのに、弟ってだけでドフラミンゴは疑わずに受け入れた。
ロシナンテが裏切って幹部のグラディウスは「若をコケにしやがって‼」と言ってて、ヴェルゴは「弟だってだけでドフィはお前を疑わなかった‼」と言ってました。
どちらもドフラミンゴに対して愛はあるけど、ヴェルゴはボスでなくドフラミンゴ個人の心に寄り添おうとしてたのが伝わります。
ヴェルゴはロシナンテとローに先輩関係を強調し、物理的にもあたりが強かった。
二人に対して当たりが強いのは裏切ったからか?と思ってたのですが、「ヴェルゴ”さん”だ!!」と呼び方を強要した意味はわからない。
後輩であるモネにはさん付けを強要してないかったので、コラソンの座を奪われたこと、すなわちドフィの一番の信頼の座を奪われたからめちゃくちゃ辛辣だったのかもしれないという考えに至りました。名実ともに相棒です。
そんなヴェルゴもドフラミンゴやファミリーと過ごした年月以上、海兵として過ごしたのが心にくる。
ヴェルゴ側から語られることがロシナンテ同様少ないので、予測と個人解釈が強いです。
ただファミリーの中で長ではないドフラミンゴ個人の心に寄り添おうとしてた存在だと思います。寄り添おうとしてたけど、理解してたかは不明です。
他意はないかもしれないけど、最後に送る言葉が、”家族”じゃなく”相棒”なんだ…ってしみじみしました。”仲間”じゃん…。
ドレスローザ編はドフラミンゴとロシナンテ(コラさん)とローの関係性が一部で昼ドラだと言われていますが、ヴェルゴが入ってたらもっとやばかった。三角関係じゃなくて四つ巴やったんや。
なんでドフラミンゴくんの周りだけこんな複雑な人間関係になるの?
長くなったので、ローとの関係からみるドフラミンゴくんは次回に持ち越します。