「LIVE TOUR V6 groove」はV6からの『愛なんだ』

V6が解散してもう半年も経ちそうです。

こんにちは、チユコと申す者です。

今更もいいところですが、「LIVE TOUR V6 groove」の感想です。

このライブの曲の順番や歌詞を大いに深読みした感想文になります。

ほんとは鉄を熱いうちに打つのがBestでしたが、まったくもってまとまらずこないな時間が経ってしまいました。

しかし期間が空くことでしか感じられなかったこともあったので、それはそれでよかったです。

 

超カッコイイライブのダイジェストはこちら。


www.youtube.com

 

ステージ構成

メインステージに花道のみ、センターステージ無し。T字。

昨今のコロナ情勢を踏まえてか、V6の代名詞ともいえるVロード(アリーナ席の道)無し。

Vロードが無いのは薄々わかってましたが、センターステージ無しなのは驚きました。花道の先の出べそもなく、メインステージと花道のみのシンプルなステージ構成です。

 

ライブ前半

OVER TURN

ステージ上の紗幕にメンバーの顔が映り、「僕らは、まだ…」と森田剛が言い、次々とメンバーが復唱。

ちなみに『僕らは まだ』は、最新シングルのタイトル。

 

1、雨

MVはかなり攻めた作品になってます。

明るくないしものすごく不穏な雰囲気にも関わらず、これをV6最後のライブの一曲目にもってくるか…。

基本的にV6のライブド頭から3曲は、「今のV6が一番ファンに見せたい部分」になります。

解散ライブといえど攻めに攻めるV6。それでこそ私が愛したV6や!

 

これはいろんな解釈がある曲です。

雨 雨

晴れるまで泣け

泣け 泣け

晴れるまで

雨降れ 降れ

まだまだ降れ

上向いても雨 雨

(引用:V6 雨 歌詞 - 歌ネット

こちらは最後の部分。

晴れないんですよね。最初から最後までずっと雨が降り続ける。

なんだか閉じられた世界って感じです。

 

途中「アーーァメ アーーァメ」と歌うことから、「アーメン」と聞こえるとMVのコメント欄で見て、すごくしっくりきました。

アーメンとは、「その通り」「そうなりますように」という意味です。

 

歌詞の一節

死ぬだけ 今まで幸せ

死ぬまで 今から幸せ

<V6の解散ライブとしての1曲目>という大前提で『雨』の立ち位置を考え、この歌詞の死ぬを解散と仮定します。

解散するだけ 今まで幸せ

解散するまで 今から幸せ

 

解散発表しても解散までは幸せ。

それでも歌詞では泣け泣けと、悲しみや苦しみを肯定してくれています。

つまりこの『雨』は、「せめてライブ中は幸せでありますように」という、V6からの<願いであり祈り>だと感じました。

 

2、TL

バラバラの場所からスタートした『雨』から、メインステージに揃いバキバキに踊るのかっこよすぎ~~!

 

V6 TL 歌詞 - 歌ネット

V6、こういう生き方を問う曲を表現するのうまいしかっこいいよね。

これはもう人生の年長者が歌うからこそ、深みが増し強い説得力がある曲となる。

 

過去から現在、そして未来へ繋がっていくのではなく、今この瞬間から過去や未来に行くような…当事者でもあり、時を司る者達って感じ。

イメージとしては、真っ白な部屋から自分がどう在りたいか、どうしたいのか、その可能性が中心から上へ下へ右へ左へ、放射線状に広がっていく感じ。

 

この曲、半分くらい英語の歌詞なんですが、I(私)・We(私たち)が文章にも関わらず、大文字ではなく小文字始まりなんですよね。

それはあえて<わたし><私たち>がまだ固定されておらず、未来はまだ不確定で可能性が満ち溢れているものという感じがしてすごく好きです。

かの有名なココ・シャネルの「自分が何者で在るのか決意しなさい」という格言がありますが、まさに今この瞬間から自分の在り方を問う歌詞だと思います。

 

3、Herart Beat Groovin'

前2曲が精神的に奥深い曲ならば、鼓動に合わせて一緒に夜通し踊ろうよ!って曲。

『雨』が感情や衝動を涙として流すなら、『Herart Beat Groovin'』は踊って音楽にノって発散する。

レーザーが衣装のキラキラに反射して綺麗。

クラブのミラーボールみたいで、よりリズムに乗って楽しめる。

V6の確かな情熱を含みながら、表現されるモノはスタイリッシュでかっこいい。

まさに洗練という言葉がピッタリです。

 

4、太陽のあたる場所

最初にメインステージからV6が横一列に並んで歩いてくるの超カコイイ~

この曲で突き刺さった歌詞は、

この道の先に

夢のつづきがあるなら

遠回りでもいいさ

それぞれの輝きへ

(引用:V6 太陽のあたる場所 歌詞 - 歌ネット

ってところですかね。

 

この曲大好きなんですよ。

特にカミセンが歌うラップ歌詞。

当時まだ10代か成人したてのカミセンが歌うと、子供が大人になりたい焦燥感やキラキラと夢を語る感じがあふれて、もう大人なトニセンとのギャップに泣きそうになりました。

20周年ライブで絶対聞きたいと思ってて歌ってくれてうれしかった上に、今回のライブでも歌ってくれるとは…。

カミセンの声の変わらなさすごいよね。

 

20周年の時も今回もだけど、もうすでに酸いも甘いも経験した、大人のカミセンが少年時代を思い出しながら歌い、それが<またとないあの頃>を感じてやっぱり泣きそうになります。

年を重ねた味が一層あふれ出ていました。

若い時歌っていた曲を年を重ねて歌うことで深みが出る曲は、26年の歴史をありありと表しています。

 

今回のライブで歌われたことで、聞く人に向けての応援歌だけでなく、V6メンバーを全員を指している気がしてならなかったです。

 

途中からトロッコ。 4曲目からトロッコ!?(V6のライブでは割とよくある)

 

5、over

説明不要の名曲。

ゴンドラ曲。

 

一番突き刺さった歌詞。

果てしない夢を描こう 過ぎ去った日々に しばられないで

あふれる涙ぬぐって 立ち向かう強さ 誇れる自分でいよう

(引用:V6 over 歌詞 - 歌ネット

 

6、UTAO-UTAO

想像以上の未来へ
相当ハードなWAY越え
クセになるね 僕ら出会えた奇跡とか

(引用:V6 UTAO-UTAO 歌詞 - 歌ネット

 

これはもう全篇歌詞が素晴らしいのですが…。

想像以上の未来へは、出逢った仲間が隣にいて、それを繋ぐのが手であり歌であると。

君が笑う…それこそが<愛>と。

 

今までの経験上、今回のライブは間違いなく「V6がファンに対するなにかしらのメッセージがあるはず」という思いがありました。

この曲あたりで、「V6が私たちに伝えたいことは音楽で示してくれる」と感じました。

なにを当たり前なことを…と思うかもしれません。

しかし、26年V6というグループで活動してきて、いろんな楽曲を発表し、V6が伝えたいことが今まで歌ってきた曲にあるっていうのは、とてもすごいことだと思うんです。

私が勝手に感じ取ってるだけなので、もちろん違っているかもしれない。

深読みだろうが、26年間のV6の歴史において、音楽で歌で思いを感じ取れるっていうのは、短い期間でもファンである特権だと思うんです。

 

どこかで本人たちが「いい曲いっぱい歌ってきてよかった~!」って言ってましたが、解散ライブを見て首がもたげる程同意しました。

時を経て今、2021年に聞く曲の数々は、その時その時代に感じた思いとはまた違った意味を持つでしょう。

 

1曲目『雨』から6曲目『UTAO-UTAO』は、V6が見せたいモノ・見てる人に向けてのメッセージだけでないように思います。

『雨』で泣くことの肯定と幸せを願う祈り。

『TL』は今この瞬間から何者にだってなれるという決断。

『Herart Beat Groovin'』は、ツアータイトルと同じ<groove>が入ってて、ライブ中の音楽を楽しもう!と誘い、

『太陽のあたる場所』~『UTAO-UTAO』で「笑いを忘れてしまう日々でもくじけそうなときこそ走りだそう」→「情熱を抱きしめ、果てしない夢を描いて歩き続けよう」→「想像以上の未来へきた!目の前には仲間がいる」と、未来のひとつの物語として大団円を迎える。

ここの歌詞を読んでるだけで、なんだか時を駆けた気がします。

 

この後小MCを挟み、ぬるっと次の曲に入ります。

V6の良さって、抱腹絶倒なMCをしていても、パフォーマンスするときにはガラッと空気を変えられるところ。

まじでぬるっと入るのに、空気もこちらの感情も引きずらないんですよ。

 

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トニセン・カミセンメドレー

ここからトニセン・カミセンメドレーです。

 

7、Ash to Ash - Coming Century

この曲名、直訳すると「灰は灰に」となるらしい。

歌詞のdust to dust(塵は塵に)と合わせ、創世記の輪廻転生で人は灰から生まれ灰に還ることを指してます。

トニカミ曲の一曲目にしては意味ありげな雰囲気を醸し出しますが、歌詞自体は結構血の気の多い人間らしい詩です。

 

8、ジンクス - 20th Century

来た瞬間「ジンクスだぁ…!」って声が漏れた。ジンクス大好き。

黄色く光るスタンドマイクパフォーマンスは昔と同じ。

多くは語らない!未練たっぷりのトニセンがかっこいい!以上だ!!

 

9、HAVE A AUPER GOOD TIME - Coming Century

「ハバスパだぁ…!!」って声が漏れた。カミセンの曲で一番好き。

ジンクスが振られてもなお求める男の心情を表した曲なら、ハバスパは恋のトキメキ!楽しい!って曲。

 

年下の男の子が頑張って恋を成就させるイメージの曲でしたが、

時を越え 今君と出逢う

(引用:Coming Century HAVE A SUPER GOOD TIME 歌詞 - 歌ネット

という一文で、「時を越えて今(2021年)出逢っちまったな…カミセンと…」という気持ちになりました。

 

音楽が可愛くておしゃれだけど、ラップ部分めちゃくちゃ攻めてるのもイイ。

限りなく 容赦なく 必ずすべてを かっさらう!

その直後に

Clap your hands Have a super good time(手を叩こう。楽しい時間を過ごして)

と歌ってるのがさぁいいよね(いいよね)

 

10、Knock me Real - 20th Century

昔の振りと一緒だったよね?

トニセンは等身大の人間の感情ややるせなさを歌っているのがとってもイイですね。

近年のV6の曲は割と哲学的というか、目線がひとつ上の次元から歌ってる感じがあったので。

 

11、Born to run - Coming Century

こちらも等身大の応援歌。

リズムに乗りやすくて軽快に走りだしちゃう!

 

12、オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ - 20th Century

カミセンが下のステージで歌い、上からトニセンとバトンタッチ。

Aメロをちょっとだけ踊るのも、昔の「V6のバックはV6」を感じられてとてもイイ。

 

『Born to run』からまた一つ踏み込んだ応援歌で、すごく相手を感じる。

 

13、silver bells - Coming Century

キャンドル持って登場。

この演出は10周年ライブが記憶に残ってますが、もっと昔からこういう演出なんですかね?

ここら辺で気付いたが、トニカミ曲は前の流れと一変して半分くらい恋愛ソングでしたね。 もう半分は応援歌。

一口に応援といっても色々あるが、トニカミの応援は鼓舞。

自分も人も奮い立たせるようなパワーがあります。

 

14、Dahalia - 20th Century

ここで衣装替え。青のキラキラチェックから、青(水色)と緑のグラデーションのスーツ。

トニカミメドレーの〆が、誰かと一緒に過ごすありふれた日常を歌う曲なのがいいですね。

 

カミセンが出てくることなく、トニセンだけで終わり。

トニカミゾーンは、メインステージを左右に前後に使う構成でステージを大きく広く巧みに使ってました。

 

最新アルバム「STEP」から

15、分からないだらけ

最新アルバム「STEP」から。

こういう曲調なんていうんですかね?

ジャジーで幻想的な雰囲気。

ライブ見た方なら分かると思いますけど、剛健にめっちゃ目が行きます。

全員曲なのに<剛健の集大成>と呼んでもいい曲であった。

 

幻想的で不協和音が響くが不安は感じない。

歌詞の通り「とっても優しいね」という印象を抱きました。

 

16、MAGIC CARPET RIDE

曲前に「Take me higher(もっと高いところに連れてって)」のセリフ。

 

オッシャーな曲。

バックミラーのキラー通り
あの日の自分を見かけたんだ
「調子どうだい」(まあまあ)
問いかけてきた
(You stepped out of the 90s)

見たこともない

景色へ連れて行くよいま

「君は90年代から抜け出した」って歌詞、デビュー年の1995年が入ってますね…。

曲名『MAGIC CARPET RIDE』は直訳すると、「魔法の絨毯に乗る」です。
軽やかで浮遊感があるのが心地よいリズムに合わせて、ふわふわと時空を飛ぶ旅をしている錯覚になります。
これも時を駆けるV6なんだよな。

 

17.blue

青と緑のグラデーションの衣装は、まさにこの曲のためのもの。

 

ラストアルバムのリード曲であり、Vが6つ並んだ機構の演出であることから、ここ近年のV6を象徴する曲だと、ライブを見て実感しました。

V6の会員キーホルダーが水色なことから、公式で明言されてませんが、私はV6のグループカラーは水色・青色と認識しています。

 

クラブミュージックっぽくて思わず身体がリズムにノっちゃう。

大サビ前の岡田くんのブレイクアウトする力強い歌声、めっちゃいいよね。

さわやかでのびやかででも力強く包み込まれているような、今この瞬間からどこまでも飛び立っていけるような曲。

 

これも時を駆けるV6っぽい。

『MAGIC CARPET RIDE』が過去・現在・未来を横に流れるなら、『blue』は縦に飛び立つイメージ。

 

18.Let Me

『blue』で遠くに馳せたと思いきや、『Let Me』で隣にいる君だけのために祈るための曲。

背景も青からオレンジへ。こういう対比の構成ニクイよぉ;;

 

『blue』で近年のV6っぽい曲だといいましたが、『Let Me』のような目の前の<君>を応援することは、往年のV6がずっとずーっと歌ってきた曲です。

V6といえば応援曲(『HONEY BEAT』、『スピリット』など)という人もまだまだ多いと思います。

人を肯定したり後押しするような応援から、「君のためだけに祈る曲」に昇華したのがこの『Let Me』です。

うーーーーんこれも今までのV6の集大成だ…。

 

曲間にシングル曲『orange』がかかり、「僕たちの音楽は誰にも比べられない」。

Amazon Prime Video配信分には無し。11/1に追加された?

 

ユーロメドレー

19.MUSIC FOR THE PEOPLE

20.BEAT YOUR HEART

21.MADE IN JAPAN

22.TAKE ME HIGHER

 

V6のデビュー曲からユーロビートシングルメドレー!

『blue』→『Let Me』→ユーロメドレーの並びが、近年→10~15周年ら辺のV6イメージ→デビュー当時の過去に遡っていくかのような構成で胸熱。

ユーロメドレーの前にかかった曲は、10周年イヤーシングルである『orange』。

10周年ライブで時計のオープニングから始まるライブが印象的でした。

確か20周年ライブでもモチーフとして何かしら使われてたはず。

 

TAKE ME HIGHER』終わりに、『blue』で使ったvの字の機構が光って終わり。

曲間の演出含め、V6の出した音楽の軌跡を辿ってるようでした。

 

ここで一旦MC。

 

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ライブ後半

23.High Hopes - Coming Century

直訳すると大きな望み・大きな希望。

「Do as you please(あなたはあなたの思うがままにやりなさい)」という詞が印象的。

 

一番・二番と繰り返している「またリメイク重ねて新しい日々を」という歌詞。

が、曲の終わりにはこのフレーズはなく「Not gonna retire(リタイヤするつもりはない)」で曲は締めくくられるのがニクイ。

 

曲名を別の言葉で訳すと、「然も有らば有れ(さもあらばあれ)」。

それならそうで仕方がない、なるようになれ、ままよという意味。

清々しい感じが個人的にあまりカミセンっぽい曲とは思わないのですが、ここへきてまた新しいカミセンを見せてもらいました。

 

3人で内側を向いて人差し指を掲げる姿が印象的です。

 

24.グッドラックベイビー - 20th Century

20th Century グッドラックベイビー 歌詞 - 歌ネット

頑張ってね、と門出の祝福の歌。いい曲。

 

そろそろ旅立ちの時が近づいている
さよならは言わないで まだ上手に笑えないから
始まりの合図を 鳴らせよ、高らかに

これだけは、この曲トニセンだけはカミセンのお兄さんポジションで泣く。

お互いがお互いのこれからの人生を祝福しあってる感じが溜まりません。

 

ここから先は グッドライクベイビー

君が本当にしたいこと全部

いつでも心 ほら、すぐそばに

飽きが来るほどやり尽くせ

カミセン曲「Do as you please(あなたはあなたの思うがままにやりなさい)」と同じこと言ってますね。

カミセン・トニセンそれぞれの後押しの仕方がとっても素敵。

このトニセン、ほんとに温かくてやさしいんだ。

 

25.素敵な夜

坂本くんの「お!久しぶり!」とセリフから始まる、NHKみんなのうたにも選ばれた楽曲。

歌詞そのまま読んでもいいし、でも文面通りじゃない含みもあるし、いろんな解釈がとれておもしろい。

歌詞の通りフワフワするしドキドキもする音。

夜の空中散歩をしてるみたい。

 

26.Best Choice

ショーの始まりのような高揚感があるダンスナンバー。

今までの歩んできた人生(=自分の選択)を肯定する、近年のV6によくあったスタイリッシュな応援歌。

自分と他人を焚きつける熱さがあってカッコいい。

 

27.PINEAPPLE

高揚した気分なところに雨が降り、湿度の高い場所に入ったかのような雰囲気。

雨上がりの湿度の高い風が肌を撫でるような感覚。

心は近くにあっても物理的距離が離れてて、肌が触れる実感はない歌詞が、不思議な質感を持って妙に心地良い。

MVは湿度が高い感じですが、ライブは『Best Choice』の流れもありつつ、かなりの熱・熱さを感じます。

 

『素敵な夜』~『PINEAPPLE』、どれもこれも長年第一線で活躍し、それぞれの人生を歩んできた人にしか出せない味がある…。

これぞ大人の正統派アイドルの神髄よ。

 

28.家族

内向きになって、メンバーそれぞれ対面で歌う。

V6自身でもあるし、V6とファンの関係もあるし、普遍的に好きあって社会的に家族をつくるともとれるし、いろんな顔がある曲です。

この曲、森田剛プロデュースなんですよねえ…。

 

29.Full Circle

ダンスもMVも大好きだから動画をペタリ

 

2番のサビで円の中心に向かって踊るのがV6なんですよ。

『家族』がV6の関係性を表すなら、『Full Circle』は表現者V6在り方を示した自己表示。V6の<在り方>の集大成

 

V6 Full Circle 歌詞 - 歌ネット

正しい答えなんて一つじゃない
みんなカラフルでいいんじゃない?
後悔はない 結果オーライ
自分に生きるしかない Style

この詩が陰のあるメロディーにのってるのがめちゃくちゃ好き。

 

先ほどの『Best Choice』の詩「you've got the best choice!(あなたは最良の選択ができる!)」とリンクしてます。

どのような選択をしても正解・不正解ではなく、すべてが最良。

すべてが最良ですべての選択を正解にする人生を歩むのが、自分を生きるということ。

 

一人一人が描くスタートライン

進み続け 辿りついた今 OHOH

この場所に戻ってきたら

また見つけられそうで

I'm gonna be airight

この曲は、25周年より前にジャニーズHappy Liveで突如披露された曲でした。

当時はもちろん解散するなんて思ってもみなかったので、この場所=V6ってことか~!ニコニコってして時期が私にもありました。

だが解散ライブで歌われるとなると、また意味が変わってくるってもんで。

 

最後の「I'm gonna be airight(きっと大丈夫さ)」が全身に効く…ッ!

MC後トニカミの曲から『Full Circle』までの一つの流れとして、V6の表現の到達点だと思います。

 

30.Sweet Days

ファンから送られた「愛を確かな今に」の合唱に、V6の声が重なり始まる歌。

白い衣装から花柄でカラフルな衣装に着替え、「いよいよ終わりに近づいてきたな…」と感じます。

素敵な明日を想う君に届ける Sweet Days

(引用:V6 Sweet Days 歌詞 - 歌ネット

最後のこの詞で、V6の表現としては『Full Circle』までで、『Sweet Days』以降はファンに何かを伝えたくて歌ってくれるんだなと直感しました。

V6が歌を通してどういうメッセージを伝えてくれるのだろうか、と考え始めました。

 

ヒット曲メドレー

そしてここから怒涛のヒット曲メドレー。

音楽を通して自分に刺さった歌詞をそれぞれ抜粋。

 

31.Believe Your Smile

君が描いた未来の中に僕は今映っているの?

遠い夢の中 歩いていこう永遠に

(引用:V6 Believe Your Smile 歌詞 - 歌ネット

 

32.愛のMelody

あなただけに捧ぐ 愛のMelody
いますぐ口ずさめば
遠く離れてても 届くはずさ
この想いはTrue my love

(引用:V6 愛のMelody 歌詞 - 歌ネット

 

33.本気がいっぱい

HEY 世の中 本気がいっぱい

すてたもんじゃない 信じてみてみ

夢見る本気がいっぱい

がんばるまえに

夢中でいたいだけさ

(引用:V6 本気がいっぱい 歌詞 - 歌ネット

 

34.Darling

別に次の約束を してもしなくても支障ない
充電しなきゃ動けない瞬間(とき)には傍にいるさ

(引用:V6 Darling 歌詞 - 歌ネット

 

35.グッデイ‼︎

在り来たりな言葉超えられず 何を求めていた?

答えが見つからないあの日に 決別するよ

 

君と始まる Brand New Day

きっと未来は So So So Cool

零れる輝きの瞬間 このまま

星に願いを Promises

永久に広がる Good Good Good Days

繋いだココロならずっとほどかない

 

36.HONEY BEAT

想い出は 現在(いま)を越せないよ

あぁ 誰かの為に(生きたって)君は君だよ

笑って 笑って 笑って…

未来を選んで 今 リスタート

地図を無くして(泣いたって)あきらめるなよ

笑って 笑って 笑って…

(引用:V6 HONEY BEAT 歌詞 - 歌ネット

 

 37.CHANGE THE WORLD

何も恐れずに いま勇気と 笑顔のカケラ抱いて

CHANGE MY MIND

情熱たやさずに高鳴る未来へ

手を伸ばせば 輝けるはずさIT'S WONDERLAND

君に出逢えた時 本当の居場所見つけた

何気ない優しさがここにあって 僕等目覚める
(引用:V6 CHANGE THE WORLD 歌詞 - 歌ネット

 

 38.WAになっておどろう

悲しいことがあればもうすぐ

楽しいことがあるから信じてみよう(坂本「笑顔で前を向こうぜ!」)

(引用:V6 WAになっておどろう 歌詞 - 歌ネット

このメドレーを聴きながらまず思ったのは、私(たちファン)のことをすごく考えてくれてる…!!でした。

私がそう考えてるからだと思いますが、一つ一つが解散後のファンの心情を慮るような歌詞でめちゃくちゃ刺さる……!!


そしてとどめ。


 39.愛なんだ

きっとここから愛なんだ

始まることが愛なんだ

傷つくことを怖れちゃ

だめ だめ だめ だめだよ BABY

つらいときでも愛なんだ

できる何かが愛なんだ

そうなんだ いつだって

きっといまから愛なんだ

はじめることが愛なんだ

ふりむいていてばかりいちゃ

だめ だめ だめ だめだよ BABY

きっと涙も愛なんだ

微笑みもそう愛なんだ

つよい気持ちでいれば

かならずある明日の太陽

(引用:V6 愛なんだ 歌詞 - 歌ネット

そう、<愛>…!!

V6のライブは、

このメドレーは、

V6からの<愛>なんだよ…!!!


V6からの具体的なメッセージというより、音楽に込めた気持ち…!

V6が私たちに何を伝えたいのか?ではなく、なぜそれを伝えようとしたのか? 

 

その心は?

それは<愛>…!!

『<愛>なんだ』…!!!!!!

 

もうこれ以上のことはないです。

ライブを通して感じたファンに対する心遣い、ライブ中は幸せでいてほしいという気持ち、そして解散後のことまで心を配ってくれた。

これを<愛>と呼ばずなんという?

振り通り、手を胸に当て礼をするV6を見て、本当にもうライブが終わるんだ…と実感する。


40.目を閉じれば

「僕たちからの手紙だと思って聴いてください」と前振りがあり、ライブで初お披露目の新曲。

これはもう歌詞を読んで聞いてくれ。

V6からファンへの愛です。

ありがとうと 大丈夫を君に

(引用:V6 目を閉じれば 歌詞 - Lyrical Nonsense【歌詞リリ】

 

偶然にも『Full Circle』も最後が「きっと大丈夫さ」でしたね…。

メドレーの最中、いや解散発表してからずっとずっと私たちファンのことを考えてくれた。

それなのに最後の最後に、心情を吐露されて情緒がぐちゃぐちゃにならない人いる?

私はV6が解散して次の日から、どういう思考感情になるのだろう…とこわくなってた。

V6自身がどう思っているのかなんて表に出ることしかわかりっこないけど、このライブを見て、解散後どう思うのかわからないのはV6も同じなんだ、と思いました。

 

アンコール『95groove』

V6にとっては花道もステージ。

踊りながら移動するV6、すごくかっこよくて大好きだった。

大サビ前に背をお互いに向け、上を向く。

95groove~♪と歌いながらファンに背を向けステップを踏む姿、あまりにかっこよすぎて切ない。

そして手を振って光の中に消えてく…。

 

V6としての長い長い物語はここで完結。


本当にいいライブだった。

エモーショナルにしようと思えばできたじゃん。感動のフィナーレって。

でもね、V6はファン第一に考えて伝えてくれました。

V6を好きになって、何回も一方通行じゃないんだな、嬉しいなと思うことが多々あったけど、今回は格別でした。

わたし、V6にこんなに愛されてたんだ!ってビックリした。

あえてこの愛に名前をつけるとしたらなんだろう…真心かな。

逆に名前を付けると逆に遠くなりそうだけども。

ただ分かるのは、<愛>は心も体もじんわりあたたかくて安心するってこと。

 

衣装の話

今回のライブ衣装は、同じデザインで同じ色の衣装だったり、同じ色で一人一人微妙にデザインが違うスーツであったり、デザインは微妙に違ってもスタイルは統一されてました。

ただ、最後の衣装だけは明確に違う。

色はバラバラ、ジャケットのデザインもバラバラ、インナーもシャツだったり襟がくれてカジュアルだったりした。

花柄という共通項はありましたが、同じ柄ではなくそれぞれ違うデザインでした。

これからV6という家はなくなってそれぞれ別の道を歩むけど、全部がなくなる訳ではなく、どこかで繋がっているよ、そんなメッセージを衣装から感じました。

 

終わり…?

本当に素敵なライブだった。

ここまでが私の「LIVE TOUR V6 groove」の感想。

 

今現在、V6が完結を迎えて何ヶ月か経った。

その上で改めて考えたV6について。

そしてツアータイトル「LIVE TOUR V6 groove」アンコール曲『95groove』

もうちょっとだけ続きます。

v-simple.hatenablog.com