初めてのジャニーズ舞台 ~滝沢歌舞伎は最高だ~
すごかった。素晴らしかった。そこまでミュージカルや舞台は見ていないが、断言できる。
滝沢歌舞伎は、最高のエンターテインメントショーだ。
V6担歴1年ちょいの私と、SMAP担歴20年越えの母で行ってきました、滝沢歌舞伎。
二人してジャニーズ舞台は初めてだし、なんなら生のジャニーズJr.を見るのも初めて。
「ジャニーズ舞台は、いい意味で訳が分からない」と聞いていましたが、超楽しかったです。
この公演の数日前に、健くんがアクシデントで右親指を骨折したとのニュースが飛び込みました。演出も一部変更があったそうです。心配な気持ちはありましたが、今できる中で最高の演出だったと思います。
それを踏まえて簡易レポです。全部はありません。パンフレットを見ながら、記憶を辿っていきます。
※これから先、ネタバレあります
2016年4月14日 昼公演
オープニング
10年の歴史を持つ、滝沢歌舞伎の映像がダイジェストで流れる。今までの滝沢歌舞伎を知らなくとも、これから始まる公演に期待が膨らむ導入。
タッキー超かっこいい。
圧倒的造形美。座長に相応しい、貫禄あるオーラ。
最初、バレエをしているダンサーが出てきて、そこで初めて「女性も出演してるんだ!?」と驚いた。優雅だった。
ジャニーズJr.も出てきて、全員で群舞。ううーん、超かっこいいです。
舞台向って、タッキーの右にいた、黒髪で精悍な顔つきのJr.はどなたでしょうか。頭を振って踊る姿が脳に焼き付いています。
この時点でステージ上の装置が二転三転して、目まぐるしかったです。V6のコンサートでさえ、目が足りないと思ったのに、今回ばかりは妖怪百目になりたかった。
オープニング2
タッキーの「V6の三宅健くんです!」の紹介で、健くんが登場。まさに大御所。
3階から双眼鏡で覗いてましたが、意味がわからないくらい、素晴らしい等身バランス。8等身以上あったのでは…?
Maybe
Jr.二人をバックに、健くんのソロ。
いや待って。こんな健くん初めて見た。
「Maybe」は、V6の「Oh My Goodnees!」に収録されている曲で、コンサートでも踊り歌っていました。
このソロを見るまで健くんのダンスは、「健くん自身をダンスで表現した、気の抜けないダンス」という印象でした。
健くんのパフォーマンスは、健くんのすべてが詰まったエネルギーのあるダンスです。
ダンスの「抜き」すらも全身全霊をかけているので、見終わるとすごく体力をもってかれる。
2013年のコンサートDVDを見た時の印象も、同じことを感じました。
しかし、今回は振り付けも2013年と異なり、ダンスを魅せるというより、歌詞のメッセージを伝える方を重視したのかな。手話を振付に取り入れていました。
これがすごくよかった。
健くんのダンスは、健くんの情熱だったり、健くん自身を表現するようなダンスだと思っていましたが、今回は「抜き」に余裕が生まれてました。
気だるげ…といったら少し意味が違いますが、手話のひとつひとつを伝えようとゆっくり丁寧に、四方八方に広がるエネルギーをあえて抑えて、ギュッと凝縮してる感じ。
今までが、アリーナクラスの天井席まで届けるようなダンスで、今回は目の前にいる人に伝わるようなダンス、という印象を受けました。
健くんの表現力はこんなにも幅があるのか、といい意味で裏切られました。
怪談
林くんによる一人芝居。一人芝居うまいし、映像もガチなやつで普通に怖かった。
滝沢歌舞伎にホラーがあるなんて聞いてません!!
MASK
健くんとJr.の群舞。おそらくここが見せ所だったんだろう。
健くんは座って登場し、座ったままダンス。座ったままでも、振りが細かく、べらぼうに難しいダンスなんだろうな…と見てとれました。
右足が使えず、表現の幅が制限されてるに、それを感じさせない三宅健の表現力に脱帽。
帝王だった。圧倒的存在感と表現力で、言われなきゃ完全版ではないことが分からないくらいでした。
骨折当初と違う演出ということに、残念だったのは事実ですが、見終わった後は「すごいもの見たなぁ…」と思いました。
あと、健くんの後ろに羽が生えてた。(語弊はない)
白い羽が生えてて、異世界の美しさだった。
腹筋太鼓
上半身裸のタッキーとJr.。声も太鼓を叩く音も、見事な揃いっぷり。最初、やっぱりシュールな画で笑いそうになりましたが、進むにつれそんな思いはなくなりました。ただただ圧巻。
なんで腹筋太鼓というのかな?と思っていたら、仰向けでスタンバイし、太鼓を叩くときに起き上がって叩くから腹筋太鼓なんですね。みんないい筋肉してました。
最後にタッキーと健くんが、360°くるくる回る舞台装置の上で、太鼓を叩きながらフィニッシュ。
重力に逆らおうが、二人とも体はまっすぐで、腹筋すごいとしか言えない。意味が分からなかったです。でも眼福でした。
浮世艶姿桜
和をテーマだったはずが、急に宇宙に行ってしまった。
セグウェイに乗っての群舞。電飾とフォーメーションが美しい。文字じゃ説明できない。
滝沢一座
ここでタッキーと健くんの生化粧しつつ、Snow Manとの掛け合い。佐久間くんの名前を覚えざるを得ない。佐久間くん、めちゃくちゃいい声ですよね。
トークが終わり、歌が上手いJr.四名で季節の歌を歌う。うまい。
前情報として、V6担おなじみの増田良くんは知っていました。増田くんの歌を生で聞けて嬉しかったです。癖のないのびやかな声に惚れ惚れ。
ところで、Seasonの後半の大サビのようなところで、リードボーカルをしていたJr.はどなたでしょうか。すごく好きな声と歌い方だった。
消去法で林くんかな?と思ってますが、お顔も見えずわかりません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。
タッキーの女形美しすぎて、敗北感を味わった。所作や見せ方があまりのも綺麗でため息ついちゃう。
健くんちょっとぎこちなかったです。公演を追うごとに、どんどん良くなっていくんだろうなぁ。まあチケットないんで見れませんが。
1幕の締めは、黒い蝶をモチーフにしたタッキー軍と、白い蝶をモチーフにした健くん軍の戦いです。ダイナミック。
最後は健くん以外の白い蝶が倒れ、タッキー軍勝利で一幕完!
30分の休憩に、新橋演舞場の中を見学。軽食を食べたり、グッズを買ったり、お土産を見たりと、幕間も楽しい。
第二幕
鼠小僧がテーマの劇。「笑いあり、涙なし」 に思わず笑った。
鼠小僧(タッキー)の登場シーンで、3階と同じ目線に登場したとき、タッキーがかっこよすぎて倒れそうでした。
3階はスクリーンが半分見えなかったり、花道が全部見えなかったりする場所だけど、私は大満足です。
三番手の女役(やたらと上手い)は誰かと思ったら、Snow Manの深澤くんでした。
鼠小僧と二人のシーンは、完全に深澤くんのターンだった。
最後の最後、ゲネプロの映像を見たときは、タッキーと健くん二人で大釜を倒していたけど、今回はタッキー一人でした。
カーテンコール
タッキーのソロに、女性ダンサーが華をそえる。
桜の花びらが舞い散る中、水びだしの舞台の上で、女性ダンサーが水しぶきをあげて踊り、タッキーがしっとりと聴かせる…。
照明が月夜のようで、ものすごく幻想的な世界でした。
最後に全員出てきて、健くん作詞、タッキー作曲の「Love」を披露。
健くんは、杖をついて足を引きずってました。ここで初めて、杖をつかないと歩けないレベルだと知った。一幕ではフツーに動いてるし、踊ってた。二幕も足を引きずって歩いてなかった。
でも杖つく健くんも、演出と言われれば納得してしまうほど、様になってました。
タッキーと健くん二人のフライングで、大団円を迎える。
感想
いや~~~いい舞台だった!
歌舞伎やったり、セグウェイの群舞だったり、ストレートなダンスだったり、ひとつひとつが目玉となる演目となっていました。
目玉となる演目ばかりだからこそ、前後の演目とあまり関わりがなく、次から次へ魅せるショーでした。
でもストーリー上の演目の繋がりは薄くても、演出上の繋ぎがものすごくスムーズで、ショーから現実の世界に戻ることはなかったです。
舞台上で大掛かりな場面転換も、大変スマートでした。
3階に登場した鼠小僧に客席の目線を集め、客席の意識を舞台以外にもってくところは、やられた!って思いました。
場面転換でバタバタ音が、まったく聞こえなかったです。単純ですが、このおかげでショーのすべてに集中できた。
というかJr.のアクロバットも全然音がしなかったぞ。全員羽が生えてる。
間の取り方も絶妙でした。アドリブのところも、間延びがなく、駆け足でもなく、見る側に焦燥感を与えない。
そういったショーの内容以外も含めて、滝沢歌舞伎は、最高のエンターテイメントショーです。これはハマる。
ジャニーズ舞台が初めてでも、楽しめる舞台でした。すごく面白かったです。
公演、まだまだありますが、今できる中で最高の舞台となることを祈ります。
グッズ
健くんがあまりにも美しくて、三宅担でもないのに、フォトセットとポスターを買った。
母は担当のフォトセットを20年で一度も買ったことがないのに、健くんのフォトセットのみならず、クリアファイルまで買って、毎日癒されています。
健くんありがとう。健くんのあまりの美しさに、大げさじゃなく、私と母の心の清涼となってる。
▼2017年も観劇できました!